押忍エッグだ!
ミャンマーはダウェイでの出家2日目!
朝4時にゴーンゴーンとドラが鳴り起きる。
俺は起きるが隣で寝ているアンは何度起こしても全く起きない!
まだ外は暗いなか仕方ないので俺は一人で瞑想に。
そのあとの瞑想は朝陽が昇るのを見ながらアンと一緒にサボり。
そんなことをしていると大師匠様に呼び出された。。
みんなサボってるしと思ってたが、考えてみたら外国人は俺だけ。。
一目で瞑想会場にいるかいないかなんてわかる。。
もしや破門か。。
と思いきや、初めての外国人ということで色々と環境なんかの心配をして頂いた。
さらに新しい高級な袈裟まで頂いてしまった。
こんなに手厚く持て成して頂いているのに。。
瞑想をサボったりしている自分が情けない。。
でも俺はまた校舎裏的なポジションの地下のサボり場に戻り仲間とおしゃべり。。
やっぱり俺はどこに行っても尾崎豊だぜ。。
そしてアンも修行が辛いらしく脱走をしようと言い出した。
こんな面白いことはないので、もちろん俺も脱走することに。
しかし待てども待てども迎えに来るというアンの友人は現れない。
どうなってんだよ!!と暑すぎてイライラしていると。。
向こうから歩いてくるのは大師匠様。。
今はみんな瞑想中でサボり丸出しなので焦り出すアンと俺。。
大師匠様から「ちょっと私の部屋でお話ししましょう」と呼び出される俺達。。
今回こそ遂に破門か!?
と震えながらついて行くと大師匠様の口から意外な言葉が!?
「外国人として、この寺院での修行はどうですか?」
と、大変俺のことを気遣ってくれたお言葉を頂く。
さらには俺みたいな尾崎坊主に「今後、この寺院は外国人を受け入れるべきだと思いますか?」など色々と相談して頂いた。
そこで俺は正直に思ったこと、感じたことを全て話した。
修行はとても大変。
早朝に起きるのも大変。
瞑想中は暑いし足も痛くなる。
瞑想中にオナラやゲップが聞こえると集中力が切れる。
しかしこの辛い修行も全てが有意義な時間です!!←本音
と伝えた。
そして今後、外国人を受け入れることも良いと思うが絶対に特別扱いしてほしくないこと。
もちろん髪は剃らなくてはならないし、衣食住も全く同じことをさせるべき。
辛い修行だからこそ意味があるのだと話した。
すると興味深く聞いて下さっていた大師匠様も喜んでおり、俺にとっても有意義な時間となった。
そして特別扱いではあるが、大師匠様より雑音が気にならないように「外で瞑想をしてみなさい」というお言葉を頂いた。
もちろんこれも特別扱いだからと一度は断ったのだが、せっかくなので一度試してみた。
夕方の少し涼しくなった時間に椅子を持って行き、夕陽の見える場所で一人静かに瞑想をやってみた。
そこで行った瞑想が半端なかった。
多分10~15分くらいだったとは思うが、心地よく吹く風、揺れる葉の音、鳥や虫の鳴き声、目の前で輝く夕陽。
全てが少しずつ自分と共鳴していくような感覚になっていき、最後は自分が地球と一体化していったような感じがした。
なんというか夢と現実の間にいるような感覚だった。
そして集中力がプツンと切れ、目を開けてみると目の前の景色が全く違う色に見えた気がした。
そこで見た景色は優しくキラキラと黄金色に輝いた世界だった。
霊的ななんちゃらとかいうつもりは一切ないけど本当に最高な時間だった。
その景色を見終わった俺は大師匠の元へ行き、興奮しながら今起きたことの話をした。
言葉では上手く伝えられないので実の目ではなく第三の目が開いたというようなことを伝えた。
大師匠様は興奮し過ぎた俺に少し引いていたような気もしたが、第三の目という良い表現ができて我ながら全てが大満足な外での瞑想だった。
そんなわけで夜はアンがビスケットを持ってきて
今回ばかしは写真は撮っちゃダメだ!!
と言ったがお構いなしに撮った写真を添えてお別れ。
そして明日は遂に出家最終日!!
出家パート③楽しみに待ってやがれ!!