押忍!エッグだ!
バラコアを出発する日になった。
リサンドロ一家と別れを告げ俺はチャリンコタクシーのビシタクに乗ってバス停に向かった。
海沿いを走りながら色々な思い出が浮かんだ。
しかし色々な思い出を思い返し終わっても全然バス停に到着しない。
チャリタクおせぇえええええ!!!!
なんとかバス停に到着してチェックインしてバスに乗車。
行きのほとんどをヒッチハイク、キューバ人用バス、19時間の長距離夜行列車など過酷な移動手段をあえて選んできた。
それは旅行者の外国人と一緒になっても意味が無いと思ったからだ。
そのお陰もあってスペイン語もギリギリ旅行に使うくらいの言葉は覚えた。
そんな往路だったが帰りは面倒くさいから外国人用バスで一気にトリニダーまで行くことにした。
トリニダーは旅行者わんさかの街というイメージくらいしかなかった。
最後くらいそんな所に寄って様子を見てみるのも良いかと思って決めた。
帰りのバスはVIAZUL(ビアスール)という外国人用の高いバスだ。
今回はバラコアからサンティアゴ・デ・クーバまで行き、そこから乗り換えてトリニダーまで行くルート。
合計で48CUCくらいだからキューバ人からしたら平気月収2.5ヶ月分と超高い。
キューバは外国人からは容赦なく金を取るくせにサービスは悪い。
とりあえずビアスールに乗って移動するも運転手の馬鹿野郎が私用で色々な所に停車する。
そして外国人専用バスなのに途中でキューバ人を乗せて小銭をもらって自分の懐に入れていく。
キューバ人乗せんじゃねえよクソが!!!!
とイライラしまくった。
なぜなら行きの移動でもキューバ人を乗せた事で検問に引っかかって時間をロスしたからだ。
そうじゃなくても少人数でゆったりしていたのにキューバ人が乗ってきてバス内の密度が上がり気分が悪い。
それに泥棒が出る確率だってキューバ人が乗れば格段に上がる。
そして馬鹿運転手が私用で停車しまくってたせいでサンティアゴで乗り継ぐバスに間に合わなそうな時間になる。
流石に頭にきて運転手にキレて「どうなってんだ!!」と言ったら慌てて乗り継ぎのバスに電話して待っててもらう感じになった。
高い金払って乗った外国人用バスでもこれだよ!!!!
とりあえずサンティアゴに着くもトイレ行って一服してたら「時間が無い!!とっとと乗れ!!」と言われ一服もまともにできなかった。
そんなこんなで乗車して途中の汚い休憩所に停まったりしながら朝方トリニダーに到着。
移動時間17時間!!
ここまで長距離移動しまくったせいで、こんなの何とも思わなくなった自分が怖い。。
そして宿まで歩いて移動。
ネットで日本人から評判の良かったレオとヤミの家に宿泊。
このレオとヤミが超陽気で凄く良い人と色々なブログに書いてあった。
そりゃそうだ、日本人が沢山きて金を落とすんだから。
彼らは痛々しいほど親日感を出してきて、俺は必要以上に陽気に振る舞う彼らを見て少し心が痛んだ。
現に素の彼らをチラッと見てしまった時はハッキリと表と裏を使い分けてるんだなと感心した。
別に彼らが悪い人という意味では一切なくて、そんなのも見抜けず表面的な部分だけで「凄く良い人達だった~」と言ってる宿泊客達が馬鹿だと思ったという話。
ここでも日本人の旅人と知り合って飲み食いしたりした。
みんなはトリニダー観光なんかに行ったりしていたけど、俺は最高の地バラコアまで行ってしまったのもありトリニダーでは何をしても満足できなそうだと思いあまり何もせずにダラダラしただけの2泊だった。
ただここの宿で食ったロブスターはマジで食い応えもあるし本気で美味かった。
そんなロブスターくらいしか思い出のないトリニダーを出発し俺は首都ハバナに戻った。
トリニダーで仲良くなった日本人と一緒にハバナに行き久し振りの日本食を食いに行った。
前に食べたSAYUに向かった。
ここはたった3CUC(約300円)くらいでキューバの材料で日本食を出す店だった。
お世辞にも超美味いとはいえるレベルではないがキューバでこの値段で日本食が食べれることが凄いのだ。
何度か行ったが普通に「美味しい」と思えるメニューから「え?」というものまであった。
ただ値段を考えれば「こんなとこで日本食を食べさせてくれてありがとう」と思える店だった。
一ヵ月近くキューバの地方を周り不味い飯も多かったのでハバナに帰ったらSAYUで日本食を食べようと本当に楽しみにしていた。
しかし20時過ぎ頃に到着したら店じまい。。
おおおおおおおおまいがあああああああああああ!!!!!!!!!!
まじで膝から崩れ落ちそうなくらいショックだった。。
そして仕方ないのでSAYUより高いけど日本食が食べれる日本食堂という店に行った。
気が狂いそうなほど日本食が食べたかったのでキューバも残り僅かだからと豪勢に20CUC以上も注文した。
しかし!!!!!!!!!!
とんかつ定食も味噌汁も冷やしうどんも激マズ!!!!!!!!
おいおいおいおい!!!!!!!
外国しかもキューバだからって許されるレベルじゃねえ不味さだぜ!?!?!?!?
ここ日本人経営なんだろ!?!?!?!?
しかもこんな高い値段設定にしといて不味いってどういうこっちゃねん!!!!!!!!
食ってて本気で怒りが込み上げてくるレベルの不味さだった。
こんな不味いもんをこの値段で提供できる神経がわからない。
おい日本食堂!!!!店畳め!!!!日本の恥だ!!!!
というわけで後日聞くと、日本食堂は客が減り出して値段を上げまくって負のスパイラルに陥っているらしい。
外国人なら万が一騙せるかもしれないけど日本人はみんな激マズって言ってたから看板に日本人お断りって書くかマジで店を畳んでくれ。
そんなこんなでハバナでは一人部屋を探し回って、どこも20CUC越えだったが7軒目くらいで1泊15CUCにしてくれるカサを発見。
部屋も汚いしボロいしお湯も出ないけど、まぁいいかとラスト2泊を決めた。
一泊目が終わって起きて下に降りると宿主に「朝飯を食うか?」と聞かれたので「フリーか?」と聞くと「YES」というのでありがたく頂く事に。
ただ出てきた料理のクオリティが他のカサの無料朝食と比べて明らかに無料じゃない。
とりあえず味も美味いし有料かもという邪念を振り払うためにも「うまいうまい」と言いながら食った。
食後に店主は物欲しげな目で俺を見ているが金の事など何も言ってこないので外に出かけた。
しかし!!!!
部屋に戻ったら
宿主「朝飯の金を早く払え」
と、ちょっと怒りながら言い出した。
卵「え?無料って言ったじゃん?」
宿主「そんなわけないだろ!とっとと払え!」
卵「はああああああ!?!?おまえにFREE?って聞いたら、そうだって言ったから食ったんだぞ!?」
と言うと口論になった。
このジジイの態度が気に食わないので絶対に払ってたまるかと俺も頭にきて言い返しまくった。
するとジジイは
宿主「わかった!わかった!もう払わなくて良い!ノープロブレム!」
とか言い出したけど
俺を怒らせておいてそんなんで終わらせねえぞこの野郎!!!!!!
というわけで、どっかに行こうとしたジジイを追いかけ
「ノープロブレムじゃねえだろ!!!!俺には問題大ありだこの野郎!!!!」
とキレたけど色々あって終わった。
騙そうとしたわけではなく、英語が話せないだけなのかもしれない。
でもそんなのこっちとしては関係ない。
だってここは外国人専用の水色マークのカサを経営してんだからなこの野郎!!!!!!!
そんなこんなでキューバを出発する日になり空港に向かうも空港でも色々あってイライラ爆発!!
キューバは腐ってやがる!!!!
ゲバラ!!!!
カストロ!!!!
テメーらが作った理想の国はもう終わっちまってんぞ!!!!
あの世からどうにかしてもう一回ぶっ壊しに戻ってこい!!!!
とりあえず街中でもWi-Fi使うのに1時間1CUCも取るし空港じゃ30分で1CUCってどんだけ外人から搾取すんだこの野郎!!!!
社会主義FUCK YOUだ馬鹿野郎!!!!!!!!
というわけで11回も続いた天国と地獄のキューバ編の最終回がこれだ。
全ての国を好きになろうとしたけど無理だった。
最後まで好き側にいれるように努力していたけど、そんな事してた俺が馬鹿だった。
もちろん良い人もいたけど圧倒的にキューバ人はゴミクソばかりだった。
そして国自体も政治も経済もゴミクソだった。
とにかく国のせいで国民までゴミクソになっちまってると実感できるクソ国家だった。
キューバという国はゲロ不味い日本食堂と同じように全てにおいて負のスパイラルに陥っている。
社会主義とか偉そうなこと言っておいて、アメリカと国交断絶とか言っておいて、それも貫けない情けない国だ。
俺は一ヵ月もいたのに最後の最後でキューバが本当に大嫌いになったよ馬鹿野郎!!!!!!!!
というわけで最後の最後に地獄側にぶっとんだキューバ編でした。
次回予告!オシャレな国イタリアはミラノでハッスルエッグ!