押忍!エッグだ!
キューバはバラコア2日目!
朝早く起きたので朝陽を見ながら最高の一服。
海沿いで昼飯。
宿の子供カルロスをコーラで手懐けた。
そんな事をしてたら急に後ろから日本語で話しかけられ振り返ると日本人。
彼はY君という大学生でハバナに留学しているという。
久し振りに日本人に会ったので色々と話して仲良くなった。
一緒にナイトマーケットにも行ってネズミルーレットなんかをやったりした。
次の日はY君が仲良くなったという胡散臭いキューバ人(グアンタナモ出身)に連れられマグワナビーチに行った。
行きは胡散臭いキューバ人の手配したコレクティーボでデコボコ道を走りマグワナビーチ到着。
そこまで綺麗ではないが秘境感たっぷりの貸し切りビーチ。
胡散臭いキューバ人はガイド料も何もいらないと言っていたが、ここで唯一あるレストランでの食事を強く勧めてくる。
メニューを見ても高いし、絶対に美味いもんなんか出てこないと思ったので断りまくった。
多分ここで俺達に飲み食いさせてキックバックをもらおうとしていたのだろう。
キューバはどこに行ってもそんな奴らばかりなので基本的に信じてはいけない。
あとキューバは差別が無いとなんかで読んだけどそんなこともない。
詐欺とか悪さする奴のほとんどが黒人で、黒人の多い地域出身者(例えばグアンタナモ)は少なからず蔑まれていた。
とりあえず酒を飲みたかったのでココナッツの酒だけ頼んで飲んだが微妙だった。
そして帰りになりバスを待つと言われるも一向にバスは来ない。
小屋でずーっと待つも全くバスはやってこない。
胡散臭いキューバ人は俺達が飲み食いしなかったから機嫌も悪く、最初は通る車をヒッチハイクしようとしていたが途中で諦め何もしなくなった。
仕方無いので俺達も通る車を停めようとするも全く停まってくれない。
しかも超田舎の方の未舗装の道なので、もともと車も全然通らない。
そんなこんなで3時間くらい経過
やっと通りかかった大型トラックの荷台に乗せてもらって地獄の帰宅。
未舗装のデコボコ道をバッコンバッコン跳ねながら街へ向けてドライブ。
そんな過酷な道中だけど半端ない景色。
海と馬の最高のコラボレーション。
帰ってからこの写真見て自分でも引くほど黒い。
俺もグアンタナモだよ。
この頃になると「チーノ!チーノ!(おい中国人!)」とも声をかけられないし「ハポン!ハポン!(おい日本人!)」とも声をかけられなくなっていた。
その代わりに「フィリピーノ!フィリピーノ!」と言われた時は流石に笑った。
そして次の日はY君と一緒にバラコアで一番有名な展望台を見に行った。
ここはコロンブスが上陸した時に「世界で一番綺麗な景色だ」と言ったことで有名になっている場所だ。
海沿いを歩き川を渡る船を探すも見付からない。
すると水遊びする黒人達を見付けたので聞いてみると「あっちだよ!連れて行ってやるよ!」と一緒についてきた。
このパターンは100%金をくれとか奢ってくれとかいうパターンである。
しかもこの時期はカーニバルでグアンタナモ出身の黒人達が出稼ぎにバラコアにやってきているのだ。
現に彼らもグアンタナモ出身だったので船代をくれと言ってきたり一緒に展望台にとか言ってきたので断固拒否。
船代なんて4円なんだけど、それをOKしたら次から次へと色々な物を奢ってくれと言ってくる。
だから最初に強めにハッキリNOと言わないとダメなのだ。
そして船に乗っても「俺の女友達とやらないか?安くするぜ?」みたいにずっと勧誘してくる。
なんとかグアンタナモを振り払い俺とY君は展望台に登る山の入り口に到着。
しかしここでも「ガイドがいないと山には登れない」とガイドを自分がやってやると馬鹿が寄ってくる。
どこに行ってもこの類のゴミ野郎がいるし、更にしつこいから本当にキューバは疲れる。
普通に正規の入山料を支払うも、受付の奴まで「ガイドつけた方が良いぜ~」とか言ってくるので「ガイドはいらねえ!!」と突き放し俺とY君は登山開始。
ここから地獄の山道。
照り付ける灼熱の太陽に体力を奪われながら急勾配の山道を登りまくる。
写真も入口の一枚しか撮ってないくらい辛かった。
ヒーヒー言いながら40分くらいかけて休憩もしながらミラドール(展望台)に到着。
しかし!!
ネットで見た景色と全然違う。。
あれ?コロンブス曰く「ここには全てがある!」とか言ってたのに森と海しかない。
ネットで本物を見ていないY君は「超綺麗すね~!!」と呑気に言っていたが
俺の求めてたのはこんなんじゃねえ!!!!
という事で真のミラドールを探すために俺達は再び歩き出した。
道行くガイド風の奴に聞くと「もう無くなった!!」とか「元々さっきおまえらが行った一個しかない!!」とかテキトーな情報しかない。
しかし一般人風の人を見付け聞いてみると「こっちにあるよ!」と本物のミラドールへの道を教えてもらえた!!
※これが本物の展望台の入り口だ!!
そこから更に地獄の道を登りまくって遂に到着!!
噂通り人の家の敷地にあり入れてくれと交渉。
しかし何やら微妙な空気が流れる。
「チケットは持ってるのか?このチケットじゃダメだ」とか
「ここは閉鎖されたから入れられない」とか
じゃあなんでチケットとか言ったんだ?
ここまで来たんだから金払うし入れてくれよみたいなやりとりの末
とりあえず1CUC(100円)ずつ払う事で中に入れてもらえた。
あとあと聞いたら、ここは観光客を入れまくってボロ儲けしたせいで国から閉鎖させられてしまったという事らしい。
クソ社会主義が!!!!
クソなんちゃって社会主義のせいで俺らを何度も振り回しやがって!!!!
社会主義やんならアメリカと国交回復なんてしてんじゃねえぞダサ坊が!!!!
とイライラしながらも展望台の方に行ってみると
超やべえええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!
コロンブスの野郎が言ってた通り全てがある!!!!
海、山、川、森、街!!!!
とにかく全部が見える大絶景だぜ!!!!
ガチで今までの人生で一番の大絶景やでぇえええええ!!!!
ご機嫌になった俺達は少し高いジュースを頼んでここで飲んだ。
この辺で採れたオレンジを使ってるらしく、キューバは甘いジュースばかりなんだけどここのは甘さも控えめで超美味しかった。
※この大絶景までの行き方はブログの情報もまちまちだし、本当に立ち入り禁止になったぽくて看板なんかも無かったので行く人は注意。入口は上に書いたけど登っても入れるかは不明。もしこれを参考に行くなら交渉時に気合いも必要だということを忘れずに。
そしてその日の夜はY君と絶景のお祝いに御馳走を食おうとバラコアのレストランで夜飯。
海老と魚がメインのセットでビールとか飲んでも10CUC(約1000円)で美味いし最高だった。
※ちなみにキューバ人の平均月収20CUC
とりあえずタイトルにもなっている通り、ガチでキューバは天国と地獄が隣り合わせなのだ。
振り幅が半端ないので感覚がおかしくなっている可能性は大いにあるが、とにかく天国と地獄が隣り合わせで共存するのがキューバなのである。
そのバランスを上手く取らないと一瞬で大嫌いな国になりそうなので注意しながらキューバでの日々を過ごした。
次回!バラコア最終回!キューバは最低な国?俺らが知らない裏事情を聞く!