押忍!エッグだ!
9時間ものヒッチハイク(など)での移動で遂にサンタ・クララに到着!!
ここサンタ・クララはゲバラの墓があったり、革命の終止符を打った大切な場所である。
俺は昔「チェ・ゲバラ28歳の革命」という映画を見て内容はすっかり忘れたが、当時26歳くらいだったので「あと2年後には俺も革命を。。」と誓った事だけは今でも覚えている。
その革命の第一歩としてドキュメンタリーの映画監督とシリアにカメラを持って突撃しようとしたが、周囲の猛反対もあり断念した過去がある。
本当のところは周囲の反対ではなく、もし死んだら家族までバッシングされると言われたからだ。
死ぬかもしれないのも周りの人がキレて止めてきたのも、正直言うとどうでも良かった。
絶対に俺は死なないし、ゲリラと友達になって戦争?紛争?テロ?を止めてくるつもりでいた。
でも俺が万が一にでも死んだりしたら遺体の移送は日本の税金になるらしく、家族にバッシングがくると聞いた。
俺のポリシーとして「自分を大好きでいれるように生きる」というものがある。
もし俺が死んだら家族は悲しむ。
それは仕方のない運命として受けてもらおうと思った。
しかし、そこにさらに遺体の移送費なんかで家族までバッシングを受けたら俺は死んでも死にきれない。
そんなクソみたいな事をしてしまったら自分を大嫌いになってしまうと思いシリア行きは断念した。
そんな革命思考の強い俺なのでゲバラの映画は3本くらい見たのに内容はあんまり覚えてないけど、いつかゲバラの墓参りをしたかったのだ。
とりあえず初日は夜に到着したので中心地の公園前にあるカサに決め
色っぽい体をした姉ちゃんの店でハンバーガーを食って就寝。
二日目は街を探索。
なぜかキューバはビートルズが好きで何回かこんな感じのを見たり
路地を歩いてたら劇場の裏口みたいな扉が開いててオーケストラの練習風景を見たり
そしてそのまま歩いて革命の終止符を打った博物館的な所に行った。
政府軍の武器を積んだ列車を脱線させるためにレールを破壊したブルドーザー
その時の脱線した列車
近くで見ると弾痕も残ってる
火炎瓶
なんかしらの展示物
あ、あれ・・・?
なんだか、クソつまんないんだけど・・・?
火炎瓶とか中の展示を見るのに1だか2CUC払ったんだけど見なくて良かった。。
これはなんかジーンとした。
「やっと会いに来れたぜゲバちゃん」とゲバラの銅像と会話した。
良く見るとギミックがいっぱいな銅像。
体を乗り出し外を眺める可愛い女の子。
気持ち良さそうに昼寝する人。
それとここで両腕がほぼ無く、肩から直で手が生えてる人と友達になった。
彼はドイツ人のカメラマンで使いにくそうに見える両手を器用に使って一眼レフで銅像を撮ったりしていた。
彼に誘われ近くのCafeレボリューションに行ってお茶をした。
ここでも彼は短い手を器用に使って撮った写真を見せてくれたりコーヒーを飲んでいた。
それを見て自然と「アクロバティックだね!!」という言葉が出た。
ちなみにこの店ではゲバラの貴重な写真やら色々なものが展示されていた。
そして彼と色々話しバイバイした後は野球場に向かった。
今回も試合はやってなくて、みんなに「サンティアゴ・デ・クーバに行けば見れるぞ!」と言われた。
それハバナからずっと同じこと言われてるけど、俺が行く頃にはまた移動しちゃってんじゃないの?と思った。
とりあえず一か所だけ門が開いていたので勝手に入って見学。
そこの近くにある小さい球場では少年野球をやっていたので観戦。
キューバ人は野球大国で日本人選手の名前も沢山知ってるくらい本当に野球が大好き。
そんな所にキューバ代表のユニフォームを着た日本人が急に現れたので、みんなにジロジロと見られまくった。
片方のチームの若い監督は俺を日本の野球選手かスカウトとでも勘違いしたかのように、なにかある度に俺にアピールしてきて笑った。
そして三日目。
今日でサンタ・クララは最後と決めゲバラの墓(チェ・ゲバラ霊廟)に向かった。
途中バス停もあったから、明日の移動のことなんかも調べた。
そこから少し歩くと大きなゲバラの像が見えてきた。
あ~これこれ!これが見たかったのよ!
と最初は思ったけど、昨日違うゲバラの銅像を間近で見てしまったので感動90%減。
裏側に周るとゲバラ像の下に博物館があり、ここにゲバラが埋葬されている。
中に入る前に国籍を聞かれ日本人だというと普通に入れてくれた。
ここで驚いたのが中に入ると一瞬で空気が違ったことだ。
クーラーも寒いくらいガンガン効いてて薄暗い照明もあり一気に神妙な空気になった。
中は撮影も私語も厳禁で見張りの係員もいた。
俺は革命戦士達の顔が象られたものを一人一人じっくりと見て周り、最後に真ん中のゲバラに手を合わせた。
すると、どこからともなく「ピチョピチョピチョ~」と妖精の話声のような声が聞こえてきた。
俺は意識を集中し目を閉じたまま手を合わせ続けると声は何度も聞こえてきた。
ここはゲバラの墓だけあって不思議な力の眠る神聖な場所なんだと思った。
そして目を開けて後ろを振り返ると
見張り役の係員の女の子同士が「ピチョピチョ寒いピチョ~」みたいな感じでふざけあっていた。。
てめーらが私語ダメって言ってたんじゃねえのかこの野郎!!!!笑
帰りにアイスを食ってサンタ・クララ駅に行って情報収集。
ハバナで酷い目にあったので、キューバの電車は信用できないが係の人が丁寧に色々と教えてくれた。
次の目的地でもあるサンティアゴ・デ・クーバまでは16時間の夜行列車とのこと。
14時25分発で次の日の朝6時到着らしい。
本当に14時25分に出発するのか?と何度も聞いたが、ここが始発だから確実に出るといわれた。
それなら面白そうだし明日は電車で移動することにして帰宅。
帰宅前に歩くのがダルくて市民バスに乗ろうと待ってたらキューバ人に話しかけられた。
「おまえは何人だ?」
「日本人だよ」
「じゃあ仏教か!?」
「そうだよ仏教だよ」
「わー!!嬉しい!!俺も仏教なんだよ!!」
「まじで!?キューバ人なのに仏教!?すげー!!」
と盛り上がり、最後に何か冊子を見せてきたので良く見てみたら
SGIの文字
創価学会じゃねえか!!!!
こんなところまで創価学会の布教活動が進んでるのかと驚いた。
なにやらサンタ・クララには5人の学会員がいるそうだ。
集会みたいなのにも誘われたが明日は移動なので連絡先だけもらってバイバイ。
そして最終夜も色っぽい体をした姉ちゃんの店でハンバーガーを食って寝た。
そんなこんなでゲバラと会えたサンタ・クララ。
それしか無かったけどまぁまぁ楽しかった。
ここら辺で俺は薄々気付いていた事が決定的になった。
この国はゲバラしかねえのかい!!
次回!泥棒は出るはクソ寒いわ地獄の19時間長距離夜行列車の旅!