押忍!エッグだ!
キューバ編も④に突入!!
はたして残り何話になるんだ!?
俺にもわかんねえ!!
マタンサスに三泊した俺は次なる目的地を決めた!!
それは
サンタ・クララだ!!!!
サンタ・クララはあのチェ・ゲバラの墓がある聖地だ!!
昔なんかのブログで読んでいつか行きたいと思っていた場所。
ゲバラの映画も内容はよく覚えてないけど3本くらい見た。
ゲバラの革命には賛否あるみたいだけど、良い悪いより革命を起こした男として偉大な事には変わりない。
だから俺はゲバラが好きなのだ。
そんなゲバラの墓参りに行くためにサンタ・クララに突撃!!
そして今回の移動手段は
ヒッチハイク!!!!
盛んというか交通機関が乏しいキューバは国を挙げてヒッチハイクを推奨しているようなことが書いてあった。
アマリージョ(直訳・黄色い人)という、黄色い服を着たおじさんが政府の仕事としてのヒッチハイクを仕切っているとも書いてあった。
それなら簡単じゃねえか!!
というわけで俺は宿を後にして、まずは幹線道路沿いのバスターミナルに向かった。
そこに向かうまでは一発目なのに数円バスに乗って移動。
とはいえ、この時点でGoogle翻訳のダウンロードしてあったオフラインでも使えるスペイン語が謎に使えなくなっていたので難易度は高め。
※再インストールとか色々試したけど毎回少しすると消えるという謎の現象によりキューバ滞在は難易度がグッと上がっていた。
そしてバス停に着くも、ここでヒッチハイクしてると普通の乗り合いバスとかが停まってしまうので歩いて移動。
少し歩いただけでも照りつける灼熱の太陽で汗びちょでヤバイ。
マイアミとキューバにきて気付いたことがある。
体感だけで書くけど、こっちは乾燥しててカラッと暑いから最初は気持ち良い。
でも時間が経つと日差しが強すぎて皮膚がすぐ痛くなるレベル。
日本や東南アジアは湿気が多いから暑くても自然に保湿してくれるような優しさがある。
しかしこっちは優しさのカケラもないジリジリと焦がされていくような地獄の太陽光。
そんな地獄の道を40分くらい歩いてヒッチハイクを開始。
目的地のサンタ・クララまでは約200km。
ゲバラとかフィデル・カストロの壁画の前でヒッチハイクしてたら数分で1台目を即GET!!
気の良いニノというおじさんで10分くらい走ったところで降ろされ「ここからバスに乗りな!」と言われた。
おじさん!俺はヒッチハイクで行きたいんだよ!と言うもバスの方が良いぞと言われ、それ以上は言葉も上手く通じなかった。
道にはヒッチハイクをしているっぽい人も沢山いたけど、なんかここは微妙そうだったから少し歩くとバイクのおじさん発見。
「アマリージョはどこにいる?そこまで乗せてくれませんか?」とお願いすると簡単に乗せてくれ2台目も即GET!!
しかし!!
アマリージョの所に到着するも、みんなヒッチハイク待ちをしているのに一台も車は停まらない。
画像左端のボーダーのおじさんがアマリージョらしいのだが何もしていない。
このままじゃ車も停まりそうにないので、また歩いて移動。
歩いてる最中も通る車に手を振るが一切停まらない。
暑すぎて限界になってきたので屋根のあるバス停みたいなところで休憩。
そうしたら目の前に数円バスが停まったのでヒッチハイクで行くというルールを無視して乗車。
もうヒッチハイクだけじゃ行けないだろうと思いルールを変更。
なんでも良いからとりあえず「外国人用じゃない移動手段で移動」に変更!!
しかし!!
バスは発車3分くらいで逆走し始め地獄の逆戻り。。
ヒッチハイクで行くというルールを無視した罰が当たったかのような地獄行き。
さっきここ歩いたよな~とか思いながら来た道を戻っていくバス。
ここで降りるのだけはシャクだと思い、クーラーも効いてるし乗った場所までこのバスに乗って休むことを決意。
そして30分くらいかけて元の場所に戻ってきたので、ヒッチハイクを再開。
待てども待てども通る車は一台も停まらず砂埃だけを巻き上げて去っていく。
これは今日中にサン・タクララは無理なんじゃねえか。。
こんなんなら一度マタンサスに戻って一泊して明日、外国人用バスに乗って行こうかな。。
そんな諦めかけていた顔も体も砂だらけの俺の前に一台のバスが停まった。
このバスはキューバ人専用の長距離バスだから乗れないやと思っていたが近くにいた人達が
「おまえも乗っちゃえ!!」
というので、どこに行くか一応聞いてみると
「コロン!!」
だという。
コロン!?!?
コロンって言ったらサンタクララまでの中間地点じゃねえか!!!!
というわけでバスに無理やり乗り込む俺。
運転手に降りろと言われるかと思ったが、みんなが10CUP(40円)払うなか、細かいのが無かったので倍の20CUP払い急いで後ろの席に座ったら何も言われなかった。。
超ラッキッキー!!!!
というわけで快適なキューバ人用バスに乗ってコロンまで一直線!!
ヒッチハイクじゃないけどネットで絶対乗れないといわれていたキューバ人用のバスに乗れただけで大収穫だ!!
ヒッチハイク中に近くにいた人達と色々話して仲良くなっておいて良かった!!
そしてその人達とバスの中で、このあとサンタ・クララまで行くと話していると急に女の子が近付いてきて紙きれを渡された。
なんだ?と思って見てみるとめっちゃ細かい地図が書いてあった。
女の子は俺に「コロンについたらここに行けばサンタ・クララまでのバスが出てるわよ!」と流暢な英語で教えてくれた。
俺の目には彼女が地獄のヒッチハイクに現れた天使に見えた。
なんだかキューバは高低差があり過ぎて本気で感動してしまい、この紙きれは大事にカバンにしまった。
タイトルにもなっている天国と地獄のキューバだが、こんな素敵な出会いもある国がキューバなのである。
灼熱で砂埃も凄いし悪路だし飯は不味いし金くれタバコくれ乞食にWi-Fiは無いわ詐欺&詐欺と地獄のオンパレードなキューバ。
でもこんな出会いがあったりすると地獄から一気に天国に感じる。
それが【天国と地獄のキューバ】というタイトルにした理由。
そんなこんなでバスは終点に到着し彼女が教えてくれたバス停に向かった。
途中で道がわかりづらい場所があったので、おじさんに道を聞くとバス停まで連れていってくれた。
そして親切なおじさんは知らない若い親子に「彼はサンタ・クララまで行くから一緒に連れてってやってくれ」とまでお願いしてくれた。
そのおかげで親子が俺のために色々と助けてくれた。
しかし!!
薄々気付いていたが、ここはキューバ人専用のバスが停まるバスターミナル。
ここまでもキューバ人専用バスに乗ったとはいえ、あれは途中の道でたまたま乗れただけ。
さっきは金も運転手に直で渡したが、今回はチケット売り場で正式に買うことになる。
そのため親子の父親が俺のチケットを買いにカウンターに行くも係員のババアにブチギレられていた。。
これはもう違う手段を考えた方が良いんじゃないか?と思ったが父親は大丈夫だという。
なにやらチケットを買わずに運転手に直接300円くらい賄賂も含めて渡せば乗せてくれるだろうとのこと。
とりあえずキューバ人がそう言ってるし信じて待つことにした。
しかし!!
やっと現れたバスは即満席になり待ってた人の半分以下しか乗れなかった。。
これは困ったぞ。。と思いながら次のバスを待ってやっと現れたらまたも即満席。。
しかも今回は親子が乗ったところで満席になり俺の一席だけが無い状態に。。
まぁ半分来れたし上出来だよな。。
父親には次のバスを待てと言われたけどもう暗くなりそうだし。。
仕方ないから今日はコロンで一泊するかな。。
と思い近くの人にコロンのどこに行けば宿があるか聞いてみると
「ここは田舎だぞ!?宿なんてないよ!!」
~~絶望~~
ここにきてまたも地獄の時間が流れ出す。
次のバスを待ってダメだったらどうしよう。
泊まる場所もない。
このままじゃ野宿する事になるのか!?
いや!!待てよ俺!!
俺にはヒッチハイクがあるじゃねえか!!
本来のヒッチハイクを忘れてるじゃねえか!!
というわけで道に出てヒッチハイクを再開!!
ぬかりなく一応バス停も見える位置でヒッチハイクをする用意周到ぶり!!
おっしゃあああ!!!!
最後の力を振り絞ってヒッチハイクしてやんぜぇえええ!!!!
と気合いを入れるも、そもそも田舎なので車が全然通らない。。
なんとなく辺りも暗くなってきてねえか。。
そろそろ本気でやべえんじゃねえか。。
この辺の民家に頭下げて一泊させてもらうか。。
と思ってたら一台の車が停まったぁあああ!!!!
って近付いてみたらタクシーじゃねえか。。
でも、、、まぁ、、、
もう仕方ねえ!!!!
残り100キロもあるんだからタクシー乗っちまえ!!!!
ということで交渉の末に30CUPが20CUP(約二千円)になったので乗車!!
タクシー超快適やでぇえええ!!!!
ガタガタ道をぶっ飛ばしていくぜ〜!!
サイドミラー見たら超綺麗な夕陽も写ってるぜ〜!!
途中、運転手がおっしこのため車を停めたので俺も外に出てみたら最高に綺麗な瞬間に遭遇!!
そんなこんなで遂にサンタ・クララに到着!!
昼の12時にマタンサスを出発して200キロを約9時間かけて到着!!
当初の目標のヒッチハイクだけじゃ来れなかったけど普通に外国人用のバスに乗ってたら味わえないアドベンチャーな1日だった!!
じゃあ、またヒッチハイクしたいかって?
二度としたくねえわ!!!!
てかヒッチハイク&サンタ・クララ編を一気に書くはずが長くなり過ぎたので分ける!!
一体、天国と地獄のキューバ編は何話になるんだよ!!
次回!ゲバラの墓参りに行ったら神秘的だった話!
楽しみに待ってやがれアディオス!