押忍!エッグだ!
ハノイ初日があっちゅーまに終わり二日目。
僕は外国人とお互いの言語を勉強しあうアプリを使っている。
タイとラオスでは使うことも少なかったがベトナムではそのアプリが火を噴いた!!
朝起きると大量のメッセージが届いていた。
しかも速攻で一人の女の子が街を案内してくれることになった。
なんだなんだ!?
ベトナムすげーぞ!!
と思ったのも束の間。
一瞬でやっぱり友達と遊ぶからと断られた。
これが噂に聞いていたベトナム女子のドタキャンか。。
ドタキャンってか即キャンじゃねえか。。
と思っているとベトナム男子からもメッセージが届いた。
他にも女の子から沢山メッセージが届いていたが彼は真面目そうだ。
バイクで僕にハノイを案内してくれるともいっている。
とりあえず下心無しで普通の男友達も必要だと思い彼と会うことにした。
そして彼は宿まで僕を迎えにきてくれた。
彼の名前はトニー24歳
ハノイで大学を卒業して会社を立ち上げるも、日本に留学中の彼女を追いかけるため5000人くらい受けて15人しか受からない試験に受かり日本政府の資金で来年の4月から東京の日本語学校と一橋大学に留学する超スーパーエリートだ。
まずトニーとは新しい宿を決めるために良さそうなホテルに行くも微妙。
そしたらトニーからairbnbが良いと勧められる。
※airbnbとは民泊(人の家に泊まる)先を探せるサイトである。
探してみると良さげな物件があったのでそこに泊まることにした。
この物件は$10で1Kアパートを借りられる最高な物件で合計10日くらい泊った。
初回のみairbnbから払って次からは直接交渉で負けてもらった。
オーナーのおばちゃんも良い人でバイクで送ってくれたり、その弟も日本のAVが大好きだということで仲良くなった。
弟は「トクダトクダ!!」と最初言っていたので意味がわからなかったが、調べてみると徳田重男という83歳のAV男優のことだった。
弟は「彼はレジェンドだ!!」と何度も言っていた。
日本はAV大国でスケベな変態国家だとベトナム人は思っている。
トニーには「日本人の男はみんなラブドールを持っているのか?」と聞かれたりもした。
それくらい日本のAVはベトナム人にとって偉大なものとなっていた。
話は逸れたがトニーとは色々な場所に行った。
ホアロー収容所という何十年か前まで実際に使われていた収容所。
フランスだかアメリカだかとの戦争の際に奴隷?捕虜?なんかが収容されて拷問されたりした場所らしい。
どんなもんかと興味半分で行ってみたが、けっこう異様な空気でガチで怖かった。
実際に10人くらいが殺されたというギロチンも展示してある。
独居房に入って扉を閉めて写真なんかを撮ったりもしたけど少し気分が悪くなるくらい怖かった。
そんなところに関西弁のおっさんが大声で下品な話をしながらやってきて外国で関西弁のおっさんには会いたくないなと強く思った。
他にもトニーの実家で家族と一緒に晩御飯をご馳走になったり
激うまなフォーの店フォーティンに行ったり(極旨なので5回くらい食った)
ブンチャーの有名店に行ったり
ソイという料理の店に行ったり
ベトナムもラオスと同じく元フランス領だから美味いフランスパンのバインミーを食べたり
路上でやってるストリート寿司に行ったり(微妙)
イオンモールに行ってスーパーの総菜食べたり
とにかく、ほぼ毎日のようにトニーと一緒に遊んだ。
トニーは日本語はまだ一ヵ月しか勉強していないのに色々と話せる。
でもやっぱり日本語メインだと厳しいがトニーは英語も得意なのだ。
だから僕はトニーに案内してもらう代わりに日本語を教えたりした。
あとは日本に行ったら近所の人が外国人だと怖がるかも知れないから、日本風の挨拶と最初に一橋大学の留学生だと名乗れば一発で信用してもらえるよと教えておいた。
僕がベトナムの女の子と遊ぶことになった時もトニーは色々とアドバイスをしてくれた。
ベトナムと日本の文化なんかについても色々話した。
僕は3回に1回はジョークをいう病気なのでトニーにもジョークを沢山言った。
トニーオススメのキノコご飯の店に行くときには
「俺のキノコはビッグサイズだぜ!!」
と下ネタを言うもトニーには通じず
「そのジョークの意味を説明してください」
と彼は本当に勉強熱心なので真剣にボケの説明をさせられたりもした。。
そしてハノイ最終日には一緒にバッチャン村というハノイから1時間くらい離れた陶芸の町に行った。
そこで僕は陶芸体験をして灰皿を作った。
ベトナムが大好きになった僕だが空気がめちゃくちゃ悪い。
毒ガスかってほどに空気が悪くて僕は喉や鼻をやられていた。
あとベトナム人はすぐにゴミをポイ捨てする。
そんな事なんかも含めて僕はこの灰皿を作った。
中はベトナムの国旗。
外側は水色で空気が綺麗になって青空が見えるようにという意味。
そして灰皿にしたのはポイ捨てするなという意味を込めた。
トニーにこれを伝えると彼は感動していた。
本当は僕が何も考えずテキトーに水色で塗ってしまい、意味は後付けなのを彼は未だに知らない。
灰皿にしたのも僕が自分で使おうと思っただけだ。
しかし日本に持って帰るのは不可能だと思い
トニーに「これは友情の証だ」とプレゼントしようとするも
「私はタバコは吸いません。それにこんな素晴らしい物は受け取れません。」
と受け取りを拒否された。
そんなトニーは来年の4月から日本に行く。
一橋大学の学生のみんな、あとはトニーが出会うだろう日本のみんな。
外国人留学生は日本に行っても日本人の友達が作れないとみんな困っている。
是非ともトニー含めて留学生と仲良くしてやってくれ。
それは留学生のためだけじゃなくて、絶対に自分のためにもなるから。
というわけでトニーとの話は終わり。
他の記事にもトニーは出てくると思うのでお楽しみに。