押忍!エッグだ!
ここ最近、毎日数本のブログを書いている。
なぜなら三ヵ月分のブログを溜めに溜めまくっていたからだ。
ブログやめたの?早くブログ書けよ!なんて声もたまにとんでくる。
でも僕ちんは考えてみた。
好きで読んでる世界一周ブログや旅ブログの人の更新頻度はかなり低い。
そりゃそうだ、だってブログ書くために旅してるわけじゃないもん。
僕ちんも前は「早く更新しろや!」と思ったが旅に出てみてわかった。
旅をしていたらブログなんて書いてる暇はない。
逆にブログを書く暇がある旅なんて僕ちん的には魅力を感じない。
現に頻繁に更新している人のブログで読んでいるものは一つもない。
僕ちんが好きなブログはひとつひとつにエネルギーが溢れる濃いブログなのだ。
なので僕ちんは富樫義博と同じ方式で書いては休むを繰り返しながら今後も続けて行こうと思う。
※しかし毎日何本も書いていたら頭がパンクしてしまい、その状態で書いているブログということを承知の上でご覧ください。。
そんな僕ちんを暇にさせないでくれたのが現地でできた友達だ。
前回はイタリア人とブラジル人の友達を紹介したが今回はサムイ島に住むタイ人の友達を紹介していこうと思う。
彼らの名前は左がノイで右がインというカップルだ。
待ち合わせ時間になっても現れないので家に行くとまだ寝ていたときの写真だ。
ノイは去年僕ちんが毎日通ったマックBARと呼んでいた店のボスの娘だ。
そのノイがボスである母と中ボスの姉に嫌気がさし、独立して路上にジュース屋台をオープンさせたのだ。
去年は毎日通ったマックBARだが今年は去年のメンバーもいなくなっていて、あまり面白くなかったので僕ちんはノイの路上ジュース屋に毎日通うことにしたのだ。
インはノイの彼氏だが日本でいうおなべ(女→男)である。
彼は去年マックBARで良く見たが英語も話せないし、かなりの恥ずかしがり屋だったのであまり話したことがなかった。
しかし今年はほんの少しだけ英語も話せるようになった&僕ちんもタイ語が少し話せるようになったので仲良くなった。
一応ノイのジュース屋の共同経営者だが彼は基本毎日遊びまわっている。
彼はかなりクレイジーで、ここには書けないような危険な場所にも僕ちんを連れて行ってくれたりもした。
そんな二人とは、ほぼ毎晩会っていた。
屋台で買った食べ物を雨の日も風の日も嵐の日も毎日、その路上ジュース屋台に持っていって食べるのが僕ちんの日課だった。
そしてインがやってきたら二人で街をパトロールしに行くのである。
毎週日曜日にサムイ島のラマイに出るナイトマーケットには毎週のように3人で買い物に行った。
二人は写真でもわかるように太っているので色々な物を食べる。
僕ちんもちょいぽちゃなので二人と一緒に色々な物を食べに行った。
ノイ「エッグ!ナンムアンで100Bでムーカタ食べれるプロモーションやってるんだよ!」
エッグ「そんな安いわけないじゃん!逆にやってても怖いんだけど!」
イン「いやいや!本当なんだって!しかも美味しいんだぜ!」
エッグ「え?行ったことあんの!?」
ノイ&イン「ないよ!」
※ムーカタとはタイのビュッフェ形式の豚の焼肉みたいなやつで普通は300Bくらいする。
それで3人で行ってみたら清潔だし美味くてビビった!!
しかも本当に水曜と金曜だけは99B食べれるというキャンペーン中だった!!
僕ちんとインはチャーハンも食べてしまい早めにギブアップしたが、ノイは炭水化物は食べず延々と肉を食いまくっていた。
同じデブとしてノイの賢いデブっぷりを見せられた瞬間だった。
そんな二人の店にいると類は友を呼ぶのかガチモンもやってくる。
今回は長くなってしまうのでその中から2人だけ紹介する。
・タイヤマン
僕ちんがジュースを飲んでいると後ろでギャチャン!!という大きめの金属が地面に落ちた音がしてビックリして振り返った。
すると上半身裸の奴がタイヤを拾って両手に抱えどこかに歩いて行った。
ノイ曰くガチモンとのことで、僕ちんはタイヤマンを無視したがこのあとも何度か見かけることになった。
・タトゥーマン
顔にまでタトゥーを入れたヤバイ奴が店にやってきた。
話しかけられたので話してみるとスイス人らしく、初対面なのに色々とプライベートなことまで詮索してくるので僕ちんは面倒になってしゃべるのをやめた。
それからも毎日一人で街を彷徨い歩くタトゥーマンは毎日ノイの店にやってきた。
そして彼が訳の分からないことを話してくる。
それが僕ちんは嫌で嫌で仕方がなかった。
客なら仕方ないが彼は滅多にジュースを買わない。
いつもBARでビールを飲んでいる雰囲気を出しているが、コンビニで買ったビールを持ち歩いているドケチだという事を僕ちんは知っていた。
そして急に大声で怒鳴り出すので本当に気分が悪かった。
「アシュトレー!!!!」
と灰皿をよこせと大声を出したり
「ココナーッツ!!」
とココナッツジュースが売り切れていることにキレて叫んだり
ノイも嫌がっていたので、僕ちんも腹が立っていたので軽く注意すると店に来なくなった。
それから一週間くらい平穏な時を過ごしたのだが彼は再び僕らの前に現れた。
ドヨヨ~ン!!!!
という爆音が聞こえてきたので、なにかと振り返るとタトゥーマンがスピーカーを持ちながらインドの宮殿みたいな音楽をかけながら歩いていた。
かまってちゃんもここまでくるとかわいそうになる。
それからも僕ちんたちは一切彼とは口を聞かなかったが、ハンドスピナーを持って現れたりとどうにかして人の気を引きたそうなかわいそうなおっさんだった。
多分タトゥーを顔にまで入れてるのも人の気を引くために入れたんだろうなと思った。
でも彼は誰からも見向きもされない本当にかわいそうな男だった。。
そんな変な奴が現れるジュース屋も夜中の2時になると閉店なので、店が終わってから僕ちんたちは夜釣りに行ったりもした。
イン「おい!俺のバイクで三人乗りで行こうぜ!」
エッグ「それじゃ遅いから俺は俺のバイクで行くよ!」
イン「おまえのバイクは小さいから遅いだろ!いいから乗れよ!」
という事で、どちらのバイクも125CCで同じなんだけどなと思ったが仕方なくインのバイクに3人乗りで向かった。
5分後バイクはガス欠で止まった。
近くのコンビニの店員に頼みバイクを借りてガソリンを買いに行く事になった。
そしてガソリンも入れたし再出発だと思ったら目の前に血だらけの死体。。。
何人かの人が集まっていて救急車を待っているようだった。
3人とも無口になってしまったので僕ちんは「見に行こうぜ!」と不謹慎なジョークを言ってみると二人は「当たり前じゃん!」と本当に戻り出した。。
そうだったタイ人は死体とか新聞やニュースに載せるくらい好きだったんだ。。
という事を思い出し後悔していると死体の近くまで行き「エッグこっちこいよ!はやくYouTube用に撮影しろよ!」なんていってくる。
勘弁してくれよと思ったが、しつこいので写真だけは遠くから撮ってしまった。。
※見たい人もいないと思うので画像は自主規制
そして救急車が到着して運ばれる時にピクピクと動いていたのを見てホッとした。
死体を撮ったなんて思ったら一生忘れられなくなりそうだが、ギリギリ生きてて良かった。
あとで聞いたら最初は事故だと思っていたが、タイ人同士でケンカになり鈍器で顔を潰されたらしい。
南部のタイ人はガチで危ないから気を付けろとタイ人からも言われていたが、これを機に本当に気を付けようと思った。
※ちなみにインも南部出身なので血の気が多い。
そんなこんなで釣りに行くまでに、かなりの時間をロスしたがなんとか一匹釣れたし楽しい思い出となった。
※あとで聞いたらこの湖は釣り禁止で下手したら警察に捕まっていたとのこと。。
あとは二人とサムイフェスティバルというお祭りにも行った。
サムイ島の数か所で行われる想像していたよりもかなり大きなお祭りだった。
僕ちんたちはタイの超有名人が登場するというナトン港に行った。
するとサムイ島じゃ見たことがないくらいの人が集まっていてスターに大歓声が上がっていた。
唯一知ってるタイの超スーパースターナデートが見れて僕ちんも大満足。
後日、他のタイの友達にナデート見にいったよと写真を見せると本気で羨ましがられた。
なんで誘ってくれなかったんだ!とか涙を浮かべながら言われたときは驚いた。
タイは文化的に日本より少し遅れている気がするんだけど、多分TVに対する気持ちは日本の昔みたいなところがあるみたいだ。
そんなこんなでサムイ島での二ヶ月は、あっという間に過ぎて行った。
あるときノイが僕ちんに、いつ帰るのかと聞いてきた。
エッグ「日本にはまだまだ帰らないよ!」
ノイ「そうじゃない!いつサムイ島を出るんだ?」
エッグ「もう少ししたらカオソックに行く予定だよ!」
ノイ「寂しいからエッグはずっとサムイにいればいい」
エッグ「な、なにいってんだよ。。」
ノイ「これからもこうして毎晩三人で遊ぼうよ」
そんなことを言われ僕ちんは照れてジョークで返して終わった。
そしてインからも僕ちんが島を出るのが近いのを知ってかこんなことを言われた。
イン「10月に俺の誕生日会をやるから絶対に来てくれよな!」
エッグ「その頃にはもうサムイ島にはいないよ!」
イン「じゃあ9月終わりに家族でタオ島に行くからエッグも来いよ!親の奢りだぞ!」
エッグ「どっちもサムイ島には俺いないよ!」
イン「ダメだ!!どっちかは絶対に来い!!」
こんなことを言われて僕ちんはサムイ島がもっと大好きになってしまった。
でも僕ちんはサムイ島に残るわけにはいかないのだ。
そしてサムイ島を出る前日。
エッグ「遂に明日の朝の船で俺サムイ島を出るから」
ノイ「へ~わかった~」
エッグ「え?見送りに来てくれるよね?」
イン「そんな時間に起きれるわけないじゃん!」
タイ人は気まぐれなのである。
そして僕ちんはアゲハ寿司の大将と息子のチカラ君に見送られ島を後にした。
二ヶ月のサムイ島は今年も最高だった。
お祭りに行った時に冗談で「俺も歌いたい」と言ったらノイが本気にして実行委員のところまで行って伝えてしまい本当に歌うハメになったシーン。
今回僕ちんがサムイ島で学んだことは、サムイ島を離れる時は友達には前もっては教えず前日くらいに話した方が感動的な別れを迎えられるということだ。
まぁどうせまたすぐ戻ってくるのだからこんなもんで良いのだ。
楽しい二ヶ月をありがとな。お幸せに。